肺炎球菌ワクチンについて Q&A
- rtanaka-tky
- 12 分前
- 読了時間: 3分
1、どのような場合に接種した方がいいのですか?
A. 肺炎による死亡者の95%が65歳以上の方ですので、厚労省では、65歳以上の方に推奨しています。65歳未満でも身障者の方や、重篤な疾患のある方、免疫低下の方(脾摘後など)、施設に居住されている方には奨められています。
2、どの程度、肺炎を予防できるのでしょうか?
A. 肺炎の原因は、細菌やウィルスなど多種あります。細菌性肺炎のうち、約半数で最も多く、かつ重篤なのが、肺炎球菌性肺炎です。ワクチン接種で多くの肺炎球菌性肺炎が予防可能で、もしかかっても重症化を防ぐことができます。全ての肺炎を予防するものではありませんが、細菌性肺炎の約半分を予防できることは大変有益だと思われます。
3、接種回数、時期は?
A. 原則65歳以上の方が対象です。2026年4月以降定期接種はプレベナー20となり、65歳の方(65歳の誕生日前日~66歳誕生日の前日まで)には補助があります。(千葉市では6000円で接種可)。 御検討ください。
ーーー 高齢者の肺炎球菌ワクチンの推移 ーーー
2014年、多糖体ワクチンである「ニューモバックス」(23価)の定期接種開始。
(終生免疫はつかないので、5年以上あけての再接種が推奨)
その後開発された、結合型ワクチン(プレベナー、バクニュバンス)の方が効果が高く、終生免疫が得られる可能性が高いので、1回の接種で済みます。プレベナーは現在20価(20種の血清型に対応_裏面表1)であり、2024年からは小児定期接種ワクチンとなっております。さらに、2025年10月からは21価の結合型ワクチン「キャップバックス」が発売されました。
数年前から、高齢者の定期接種には、ニューモバックスよりプレベナーの方が適当との意見がありましたが、2025年7月の厚生科学審議会でようやく、プレベナーが高齢者の定期接種ワクチンとなる方針が示され、2026年4月の定期接種からはニューモバックスをプレベナーへと変更することとなりました。
今後は、(プレベナー → キャップバックス、または逆順)と接種するのが最強です。結合型ワクチンを接種すれば、ニューモバックスは不要です。ニューモバックスはその歴史的役割を終えたということでしょう。 プレベナーとキャップバックスはカバーする血清型に重なりが少ないので、余裕のある方は両者を打った方がいいと考えます(裏面の表1)。
4、費用は?
A. 健康保険がきかず自費となります。(下記は当院の値段です)
プレベナー : 10000円です。 キャップバックス:13000円 バクニュバンスは要相談
当院では原則予約制です。予約後2週間はワクチンを確保しておきますが、来院のない場合は、一旦予約取り消しとさせていただきます。
65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方
(日本呼吸器学会_2025年9月を元に)
2026年4月からは以下のようになります。

2026年4月から定期接種のニューモバックスは廃止となり、定期接種はプレベナーの接種となりました。
異なる肺炎球菌ワクチンの接種間隔は1年以上開けてください。
現時点では、結合型ワクチン(プレベナー、キャップバックス)は1回のみの接種とされており、かなり長期の有効性が見込まれていますが、10年後、20年後には指針が変わることもあり得ます。また新規のワクチンがさらに開発される可能性もありますが、現在での最良の選択をすることが大事だと思います。
病原性のある肺炎球菌の株(血清型)は複数あり、下記のようにワクチンによりカバーする型が異なります。

コメント