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新型コロナとワクチンの話(ここをクリック)

更新日:2022年10月3日

2022年10月2日の状況です。 日本では2022年1月からオミクロン株BA.1による‘第6波’が到来。4月から減少していましたが、7月にはオミクロン株BA.5による‘第7波’が到来しました。

今年前半は韓国で感染爆発があり、人口あたりでも総数でも世界一の状態が続きました。7月からは総数で日本が世界一の多さとなっております。これは欧米に比べて、昨年のデルタ株までの感染者が少なく、免疫のない人が多かったことと、オミクロンは感染性が非常に強いことが原因とされています。さらに諸外国では、もうあまりPCR検査などを広範には行っていないことも一因かも知れません。(中国のみ例外)。  

変異が進んでおり、第1波から第7波と進むにつれ、感染者数はかなり増加しておりますが、死亡者数はやや増加程度で致死率は低下しています(グラフ参照)。2020年3月の致死率は0.05~0.1(5%~10%)もありましたが、第7波では0.001程度(0.1%)になっております。超過死亡による推定でも、2021年10月までの致死率は1~5%あったのが、第6波では0.13%との報告もあり、確実に低下しているようです。

ワクチンは最初に流行した株での従来型が、本年9月まで使用されてきましたが、9月下旬からオミクロンBA.1対応ワクチンが導入されました。さらに11月にはオミクロンBA.4/5対応ワクチンに切り替わる予定です。

従来型のワクチンでの有効性はウイルス変異とともに低下してきており、特に感染予防効果はオミクロン株にはかなり低い状況です。以下は全くの私見ですが、ざっくりとワクチンの感染予防効果を表にしました。これはワクチン接種後2週間程度の予防効果で、その後ウイルスへの暴露がなければ予防効果は半年程度でなくなるようです。重症化防止効果はその時点でもまだかなり残存しているようです。

 9月28日からオミクロンBA.1対応ワクチン接種となっており、10月下旬もしくは11月からはBA.4/5対応ワクチンに変更される予定ですが、BA1対応でもBA4/5対応に比べて、それほど遜色ないと思われます。10月下旬に予約されていて、オミクロンBA1対応予定の方はBA4/5が打てるまで待ってもいいかも知れません。

第8波がいつ来るかが問題ですが、過去の経験からは今度の年末年始あたりに来ることが想定されます。12月に間に合わせるためには、11月末までに、遅くとも年内に打つのがいいのではないかと思われます。(そうすれば4月頃まで免疫有効となり、第8波は乗り切れると思われます。)  その後はインフルエンザのように年1回程度で済むのか、もしくはもう打たなくてもよくなる可能性もあるかと考えます。オミクロン以降の致死率はインフルエンザにかなり近づいておりますので、インフルエンザワクチンと同様のスタンスでもいいかと思います。




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